今年4月に小中学生を対象に行われた全国学力テストについて、石川県内の多くの小中学校で行き過ぎた事前対策が行われていたことが分かりました。

県教職員組合では毎年、県内286校の教職員に対し、全国学力テストの実態調査を行っていて、今年は4月から5月にかけて104校から回答を得ました。それによりますと、全体の74%の学校の教職員が校長や教頭などから「事前対策をするよう働きかけがあった」と回答しました。

事前対策については、馳知事が文部科学大臣を務めていた2016年に「調査前の過度な対策は、調査の趣旨・目的を損なう」として各教育委員会に通知したほか、県教職員組合でも「子ども達の主体的な学習能力がつかない」として毎年、改善を求めていました。

今回の調査結果について馳浩知事は「引き続き学力テストが本来の趣旨に沿って実施されるべきと改めて考えている」とコメントしています。