ホテルの部屋で香水の匂いが取れない… 欧米などの観光客が増えることによる困りごとも

北陸新幹線が金沢まで開業した2015年、観光客は、前年より一気に92万人も増え、その後も高い水準で横ばいが続きました。コロナ禍で客足が減ったものの観光客が戻ってきている今、特に増えているのが外国人観光客です。

2024年の兼六園の入園者数はおよそ235万人。コロナ前の2019年と比べると86%にとどまりましたが、外国人観光客は5万人増えています。特にヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアからの旅行者は全体の27%から41%と大きく増加しています。

金沢駅にぎわい協議会 高田圭一郎会長「欧米とアフリカの方に限ってなんですが香水を使って部屋に入られると3日以上使えない。匂いが取れません」

観光客が過度に集中することで地域社会や環境に悪影響を及ぼすオーバーツーリズムの対策を図るため、県は1月、金沢市や市内の観光地の代表、交通事業者などと意見交換をしました。

近江町市場商店街振興組合 石山博之事務長「文化の違いとか倫理観の違いがどうしてもあって、これまで平穏だったところが乱されるような事案も発生しているのも事実」

金沢中央商店街まちづくり協議会 雨坪毅樹会長「街中に以前はありましたが、ごみ箱がどこにもありません。海外の方、ドリンク買いました。飲み終わりました。捨てるところありません。ごみ捨ててくれと買わないのに捨ててくれという方が多い」