2025年5月、石川県野々市市の家電量販店のノートパソコンを横領し転売したとして業務上横領の罪に問われた元副店長の男に対し、金沢地裁は23日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

石川県野々市市野代2丁目の無職の男33歳は、2025年4月から5月にかけて3回にわたって、副店長として勤務していた野々市市の家電量販店で商品のパソコンやパソコンケースを無断で転売し、売上金の一部77万5000円を着服したとして、横領の罪に問われていました。

判決によりますと、無職の男(33)は横領した金を性風俗などで膨らんだ借金の返済に充てていて、金沢地裁の藤本思帆音裁判官は、一度の取引で売却した商品の代金全てを横領するのではなく、一部を売却処理するなど犯行は巧妙であり、勤務先からの信頼を裏切る悪質な犯行だと指摘しました。

その上で無職の男(33)が被害金額の全額を供託し、反省していることなどを考慮して、懲役2年・執行猶予3年の判決を言い渡しました。