最近よく聞く「備蓄米」ってどんなコメ?実は30年前から存在する制度

最近、「備蓄米」という言葉を耳にする機会が増えたように感じるかもしれません。しかし、備蓄米の制度自体は、実は30年前から存在しています。

備蓄米とは、コメの不作や災害などの緊急事態が発生した際に、国民が安心してコメを食べられるよう、国が備蓄しているコメのことです。普段は、全国各地の倉庫で保管されています。

この制度が生まれた背景には、1993年から1994年にかけて発生した「平成の米騒動」があります。歴史的な米の凶作により、消費者がコメを求めてスーパーに殺到し、店頭から米が消える事態となりました。当時は、タイ米など外国産の米が食卓に並んだ光景を記憶している人も多いでしょう。