けがで練習できなかった養成所時代…初陣は?

レースが近づくにつれて固くなる表情。

塩嶋選手「緊張もあるけど、しっかり今まで自分がやってきたことを出せるように、緊張しながらもいい緊張感を保ちながらレースに臨みたい」

養成所時代には、ボート同士の接触でけがをし、2か月ほど練習できない時期も経験しました。デビュー戦は、その日の6レース目、黄色の5号艇で登場、けがなく完走をめざします。

レース実況「諦めない心を持ち続けて10回の挑戦で掴んだ養成所の生活では、けがもあり大変な時期も経験しました。念願かなって待望のデビュー戦です」

この日は、家族も応援に駆けつけました。

父・塩嶋輝時さん「事故なくけがなく親としては願っている」

レース開始後、一番外側から順位を上げようと動く塩嶋選手の5号艇。懸命な走行で食らいついていきます。レースを見守る家族。しかし、終盤にかけて集団から徐々に引き離されてしまい、最後は6着でのゴールとなりました。

初のレースを無事故で最後まで走り抜いた塩嶋選手。

塩嶋選手「やっぱり養成所の時の模擬レースと違って、ピリピリするし、緊迫感もすごいし。でもそれがプロとしてのボートレーサーなのかなと改めて実感した」

デビュー戦で味わったプロの洗礼。悔しい思いをかみしめ、塩嶋選手の挑戦は続きます。

塩嶋選手「これからは外からでもしっかり船を安定させて、スピードをもって着がとれるようなレーサーになりたいと思う」