ビニールハウスで暮らす保靖夫(ぼう やすお)さん「きょうは暑いね。風入ってくれれば涼しいんやけど…」

輪島市長井町の保靖夫さんは、元日の地震以降、全壊した自宅近くのビニールハウスで生活を続けています。

ここで生活するのは、保さんを含めて10代から70代までの7人です。

保靖夫さん「最初に雨漏りしたからブルーシートをもらって結構涼しくはあったけど、それに銀紙もやって。暑さ対策にはいいかなって」

冬の厳しい寒さに耐え忍んだと思えば、季節が変わると今度は暑さ対策。

屋根にはブルーシートと断熱材で直射日光を避ける工夫を凝らしますが、室内の温度はすでに30度を超えていました。

1月に仮設住宅への入居を申し込んだ保さんですが、5ヵ月が経っても入居のめどは立っていません。

保靖夫さん「こっちの気持ちとしたら、どこの地域にいつ入れるって市が言ってくれれば少し楽になるんやけど、そんなのゼロやしね」

一時は1日2回あったという行政やボランティアによる見回りも、最近はめっきり減ってしまったといいます。終わりの見えない避難生活に、複雑な思いを抱える保さん。

夏本番を迎える被災地の、住民への暑さ対策が大きな課題となりそうです。