被災地の未来に必要な美容室とは
酒井実来さん「1月の後半は、まだお風呂入れてない人が居たんですよ。どうにかそういう方たちにシャンプーだけでも…って思って、今回の話があった。もう一回、この間その避難所に行けたんです。頭を洗って貰えている姿を見たら、なんか嬉しくて涙出そうになって。なんか良かったなって思って」
酒井さん夫婦は「移動美容室がこれからの能登に必要なのでは」と考え、キャンピングカーのレンタルやカーシェアなどを行う「カーステイ」を通じ、栗栖さんとともに、期間限定で移動美容室を使ったボランティアを行うことになりました。

最終日の12日も、大勢の人が避難所などからやってきました。
美容師「11時空いてるんですよ」
客「ほんなら11時にお願いします。来ます」
最終日に利用した人からは「あっさりしたー!涙出るわ本当に、こんな事思ってもみなかったことで」といった声や、「大変嬉しいです!こんなにスッキリした!」といった声が聞かれました。
Q.遠くから来てくれてどう思う?
利用者「本当に感謝です。感謝の言葉しかありません」
利用者「もの凄く気持ちよかったです」
4日間で80人以上の人が訪れた移動美容室。笑顔があふれていました。

酒井透さん「今まで、この地域にあった美容院も被災されてるってことで、やっぱり全員をキレイにするには数が足りないんじゃないかなと思う。その地を巡るためにも訪問美容という形で、何かしら、うちも移動美容室で活動出来たらな、とは今回思いました」
栗栖さん「多分、私の住んでる所より、この輪島とか能登半島は、移動美容室の需要はかなり高いかなと思います。色んなところから色んな情報を聞きながら、酒井さんの夢を実現して貰えたらなと思う」
被災した地域の人を笑顔にしたいと話す酒井さん夫婦、新しい夢に向かって進もうとしています。