大阪市平野区の2つの老人ホームで昼食を食べた33人が下痢などを訴え、食中毒になったとして、市は7日、昼食を提供した配食事業者に3日間の営業停止を命じました。

3日間の営業停止を命じられたのは、大阪市平野区の「まるいちフーズ」です。

市によりますと、3日午後1時ごろ、「まるいちフーズ」の従業員から、「配食先である高齢者施設で、複数人が下痢などの食中毒のような症状を呈している」と大阪市保健所に届出がありました。

保健所が調査したところ、「まるいちフーズ」は2日、2つの老人ホームに60~70食を提供していて、53歳~104歳までの男女33人が2日午後7時ごろから3日午後3時50分ごろにかけて、下痢などの食中毒のような症状を発症したということです。

発症した33人のうち5人が医療機関を受診しましたが、入院した人はなく、全員快方に向かっているということです。

33人に共通した食事は2日に提供された昼食以外になく、献立は「炊き込みご飯」「だし巻き玉子」「さつまいもと薄揚げの煮物」「わかめうどん」でした。

発症者の便10検体のうち9検体からウエルシュ菌が検出。調理従事者の便1検体からは検出されなかったということです。

大阪市は発症状況が類似していることなどから、「まるいちフーズ」を原因施設とする食中毒と判断し、食品衛生法に基づき、7日から9日までの3日間の営業停止を命じました。

市は今後、加熱した料理の温度管理や再加熱の方法が適切だったかどうかを調査し、指導していくということです。

ウエルシュ菌やその食中毒を予防するポイントについて、大阪市は次のように説明しています。

■ウエルシュ菌とは

食中毒を起こす細菌のひとつで、健康な人や動物の腸管内、土壌、水などの自然環境に広く存在。

熱に強く、酸素のないところで増え、腸管内で増殖する際に毒素をつくり、下痢や腹痛を主とする症状を示す。

食中毒事件としては、肉や魚を使った煮物やカレーやスープのような大量に調理された食品を原因とする事例(推定を含む)が多い。

■ウエルシュ菌の食中毒予防のポイント

・調理後は早めに食べる

・食品は室温に放置せず、保存する際は急速に冷やし、冷蔵庫で保管する

・調理や温め直しの際は、かき混ぜながら、中心部まで加熱する