母校の「机」から始まった手紙のやり取り

再び接点が生まれたのは、愛美さんが同校を卒業した後のこと。たまたま母校へ遊びに来た愛美さんが、みずきさんの席を見つけ、先生を通じて手紙を残したといいます。当時、みずきさんからは手紙の返事ができず、愛美さんからの一方通行の手紙のままでした。
それでも愛美さんは根気強く、みずきさんと意思疎通をはかります。
みずきさんが高校2年生になった2024年の夏ごろ、愛美さんはインスタグラムでみずきさんにメッセージを送ったのです。「遊びにいっていい?」と直接メッセージを送ったところ、みずきさんは文字の代わりに、スタンプで返信。これを機に再会を果たし、LINEを交換しました。
最初はLINEでもメッセージのやりとりができず、スタンプを押すだけでしたが、何度か会って遊ぶうちに、みずきさんは自らLINEに文字を打ち込み、「一緒に遊びに行きたい」などと、少しずつテキストで意思表示ができるようになっていきました。
現在、みずきさんは友達とピクニックに行ったり、プリクラを撮ったり、一緒にお菓子作りを楽しんだりしています。今はまだ声を出しておしゃべりすることはできませんが、スマートフォンに文字を打ち込んでやりとりができるようになりました。
母親の千里さんは「小学校からずっと工房にこもってやってきて、いまようやく18歳らしい生活をしています。働くことでかん動(体が固まる)やかん黙をちょっとずつ訓練してきて、その時は友達ができなかったけど、いまやっと青春できているんじゃないかな。これからですけどね」と話しました。














