◆「個別最適な学び」は国の方針

ひとりひとりに合わせた学習は、国の方針になりつつある。【令和の日本型学校教育の構築を目指して】と題した2021年の中央教育審議会の答申で、「個別最適な学び」が明記され、「協働的な学び」との一体的な充実が求められた。

かたちが示されて3年。長野県や広島県、石川県加賀市や名古屋市、芦屋市などで方向性が示されているそうだが、個別最適な学習法が全国各地で一般化された、とは言い難い状況だそう。奈良県生駒市も今年度策定した第3次教育大綱に「自分で選び、自分のペースで学ぶ」と掲げているが、12ある小学校のうち、取り組みには濃淡があるそうだ。

学校現場の負担は増しそうだ。授業前の準備も増えるし、児童にあわせたアドバイスも必要。“自由な子ども”への目配りも要る。授業が「ただのおしゃべりになってしまう」リスクもある。生駒市教委によると、教員側に新しいスキルが求められることも、温度差の一因ではないかという。