さつま町の流水小学校。4年前に閉校しました。昭和34年、椋鳩十は親交があった当時の校長とともに、この場所で読書運動を始めました。

(久保田里花さん)「(椋には)子どもたちに本を読んでもらいたい、各家庭に本が入ってほしいという一つの思いがあったと思う」

(親子読書を経験した 辻囿ひろ子さん)「(当時)いつも本を家に持って帰って『母ちゃんと読んでこい』というのはあった」

流水小の卒業生・辻囿ひろ子さん(72)です。旧宮之城町の職員で長年、子どもたちの教育に携わってきました。流水小に入学したのはちょうど読書運動が始まった年。終戦から15年ほどでした。

(辻囿さん)「農業中心。(本は)農村部にはなかった」

「全ての家庭に本を」という椋鳩十の思いが、読書運動のきっかけでした。

(親子読書を経験した 辻囿ひろ子さん)「当時校長室に県立図書館の本が置いてあって、持って帰ってお父さんお母さんと読んだらいいよと、『校長室に行ったら本がある!』って」