晩婚化や高齢出産…半世紀経った課題は不妊治療に

あれから半世紀、晩婚化や高齢出産が増える中、鹿児島も含め国内での不妊治療は進化を続けています。

厚労省によりますと2021年に生まれた赤ちゃんのうち体外受精などで生まれた割合は8.6%と過去最高でした。
(當内梨奈さん)「毎日ソワソワしている」

鹿児島市の當内拓海さん(28)と梨奈さん(32)。今度の土曜日に第一子の出産予定日を控えています。
2人は1年半前に不妊治療を始めました。1回の治療費は高い時で6万円。これまでにかけた費用はおよそ60万円です。不妊治療は精神的にも経済的にも苦しい日々だったといいます。

(當内梨奈さん)「終わりが見えない。いつまで頑張ればいいんだろうと。医療に頼りながら妊娠できたのは良かったとは思う」

(夫・拓海さん)「子どもを授かるためにやれることやろう、気持ちは2人で一致していた」
梨奈さんは出生率の高さが全国5位になったこともある沖永良部島、知名町で生まれ育ちました。

(當内さん夫婦)「元気に健やかに育ってくれたら、優しい子に育ってほしい。困った人がいたら手を差し伸べてくれるような」