宮崎県延岡市に栄泉さんの思いを継ぐ書家がいます。西村一華さん、57歳です。

書家として制作活動を続けながら、週5日、幼稚園児から大人までが通う書道教室を開いています。

(生徒)「とても元気、おちゃめ」
(生徒)「教えるときに、ぐんっていって、ぴょんってやるんだよとか、擬音が多くておもしろい」

デジタルの世界でも毛筆の温かさを伝えたいと、7000字のフォント制作に挑戦しました。1年2か月かけて、去年8月、「華龍書体」が完成。現在、第2弾に取りかかっています。

(書家・西村一華さん)「試行錯誤しながら、この中にどんな風に入れたらいいのかなって。(栄泉さんを)映像でしか見ていないが、書く時の姿勢や目、雰囲気が、本当に(書くことが)好きなのが伝わるし、文字に対しての敬意や愛情のようなものを感じる。たくさんの種類を書かれたことは、本当に素晴らしいことだと思う」