6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から17日で29年です。地震が発生した時間にあわせ、高知市で追悼の集いが行われました。
29年前のきょう1995年1月17日に兵庫県南部を震源とし、最大震度7を観測した阪神・淡路大震災が発生しました。6434人が犠牲となり4万3千人以上の負傷者が出ました。
「黙祷」
高知市では追悼の集いが開かれ、参加した人たちが地震が発生した午前5時46分に合わせて、「1.17」の形に並べられた竹灯籠を囲みながら黙祷を捧げました。
追悼の集いを開いたのは高知市の自主防災組織=下知地区減災連絡会です。発災から20年で、全国的に追悼の機会が減少したという2015年から「風化させない」ために始めました。
今年は元日に能登半島地震が発生したこともあり参加者からはこれまでの地震災害を「次の世代につなげる」といった声が多く聞かれました。
(参加した人)
「1月1日に能登半島地震があり、いつかはあれを経験する。ひと事じゃない気持ちで10年目になるが参加している。ポータブルトイレの中に入れるビニール袋も100枚近く自宅に構えている」
(下知地区減災連絡会 皆本隆章 会長)
「まさかこの元日の団らんの時に地震が起こる、考えたくないですよね。でも考えたくないんですけれども、いつ起こってもおかしくないのが天災。耐震に向けてのいろいろな働きかけや独居で住む老人へのヒアリング、地域で見守り、住んでいる家の確認、そういったところを手分けをしながら地域でやっていきたい」
下知地区減災連絡会は東日本大震災が発生した3月11日にも追悼の集いを開き、震災の教訓をつないでいくとしています。