高知県四万十市に開局する県内2局目のFMラジオのコミュニティ放送局に12日、総務大臣の免許状が交付されました。12月20日に放送をスタートし、地域に根ざした情報を発信します。

四万十市に開局するのはFMラジオのコミュニティ放送局、「fmはたらんど」です。大阪府出身で、黒潮町の波に魅せられ30年余り通い続けたケーブルテレビの施設工事会社の代表久野秀明さんが、今年の春、四万十市に移住。幡多地域を元気にしたいと一念発起し、開局に向けての準備を進めてきました。

今年10月に予備免許を受けていて、12日は総務省四国総合通信局の田口幸信局長から“本免許”となる総務大臣名の無線局の免許状が手渡されました。「fmはたらんど」は中心街の通りの一画に放送スタジオを置き、放送エリアは四万十市と黒潮町それぞれの中心市街地です。

ゲストを招いた対談なども企画していて、12月20日に放送をスタートします。

(MSI 久野秀明 社長)
「町の放送部的な存在でありたいなと。くすっと笑えるようなパーソナリティーの人たちで皆さんに身近に感じてもらえたらなっていうのはあります。(地域の)きめ細やかな情報を発信していくっていうのがコミュニティの使命でもあると思っていますんで、それを目指してぶれないようにやっていきたいなと思っています」

コミュニティ放送は地域密着型のメディアとして1992年に制度化され、災害時などに停電した場合は情報源としての役割も担います。

四国管内での新規の開局は6年ぶりで、県内では高知市内に次いで2つ目の事業者となります。