来年度閉校する高知県宿毛市の小学校の児童が海上保安署の業務を体験しました。実際に巡視船に乗り込み海の安全を守る仕事に興味を抱いたようです。

宿毛海上保安署の業務を体験したのは宿毛市の橋上(はしかみ)小学校の全校児童、8人です。将来に向けて地域の職場を学ぶ、キャリア教育の一環として行われた体験学習ですが、今年度限りで閉校し、来年度から宿毛小学校に統合されるため、子どもたちの思い出づくりの機会にもなっています。子どもたちは海上のパトロールや違法行為を取り締まる巡視船、「あらせ」に乗り込み、宿毛湾内での体験航海に出ました。操舵室では、見張りに使う双眼鏡を順番に覗き込みます。

「ゴリラみたいな山ある?」

また、操舵席に座って“舵輪(だりん)”と呼ばれる丸いハンドルを握り動かす体験もしました。

「難しかった。回す速度」
「ハンドルを回して角度を調節するのがとても大変でした。海上保安署の皆さんはすごいなと思いました」

子どもたちは船乗りに必要な基本技術とされるロープワークにも挑戦しました。習ったのは“もやい結び”という結び方です。

「(ロープを)通すところとか、順番とか難しかったです」

この後、子どもたちは巡視船を背景にして記念写真をパシャリ。貴重な体験となりました。