高知県仁淀川町の中学生が地元食材をふんだんに使ったフルコースを楽しみました。慣れないテーブルマナーに苦戦しながらもいい経験になったようです。
ホテルの広い食事会場に集まったのはなんと制服を着た中学生。高知市のOMO7(オモセブン)高知で開かれた「仁淀川レストラン」は、地元食材を使った料理を味わってもらうことやテーブルマナーを学んでもらうことで食育に繋げようと仁淀川町の教育委員会や地元の食品加工会社などが毎年開いています。26日は仁淀中学校と池川中学校の1年生およそ20人が参加しました。
まずJAの担当者から県内で生産されている野菜が食卓に並ぶまでの過程や、バランスの取れた食事の重要性などについて教わった生徒たち。この後、お待ちかねのフランス料理のフルコースが振る舞われました。「秋」をテーマにきょうのために考案されたフルコースには、キクラゲやほうじ茶など生徒たちが暮らす仁淀川町の食材も使われています。ホテルのスタッフからテーブルマナーを1つ1つ教わりながら、慣れない手つきで食事を進める生徒たち。少し緊張した面持ちです。
(参加した生徒)
「食べ終わった後にフォークとかを置く形のきまりを忘れたりして難しい。高知で作られたものをもっとたくさん食べたいと思った」
「はじめに外側のフォークとナイフを使っていくことやその後に置く向きを学んだ。楽しかったしいろんなことを学べたから自分のためにもなることを学べたと伝えたい」
イベントを主催する食品加工会社の社長は、初めての経験を糧に生徒たちの将来につなげてほしいと話します。
(フードプラン 森下由朗 社長)
「大人もそうだが初めての機会を与えられることは少ない。その1つの機会を与えて初めての経験をしてもらいたい。僕らの夢としてはこの教室がきっかけでシェフになったとかホテルに務めたいと思ったとかそういう子どもが出てきたらうれしい」
食事について学びながら県産食材を楽しんだ生徒たち。改めて食事の大切さを学ぶいい機会になったようです。