10日未明、高知県中部で線状降水帯が発生しました。雨が多く降ったエリアでは地盤の緩んでいるところもあり、気象台は、引き続き土砂災害に警戒するよう呼びかけています。
台風6号の影響で断続的に非常に激しい雨が降った県内。午前0時40分ごろ、線状降水帯が発生しました。
(京面龍太郎アナウンサー)
「午前0時40分ごろ、高知県中部に線状降水帯発生情報が発表されました。高知市内でも先ほどから大粒の雨が降り始め、やや強い風も吹いています。」
国土交通省が設置した雨量計では、午前7時までの1時間に大川村小松で86ミリ、土佐町石ヶ谷で82ミリの猛烈な雨を観測しました。
いの町本川では午前2時までの1時間に72.5ミリの非常に激しい雨を観測。6時間降水量は観測史上最も多い332.5ミリを記録しています。
(いの町本川総合支所 伊東勇志 支所長)
「昨夜10時から朝の5時くらいまでの間かなり強い雨が降っていた。風はそんなに強くなかったが、バケツをひっくり返すような雨が降っていた」
いの町では、国道194号の数か所で山肌が崩れて道路に流れこみ、作業員が復旧作業にあたっていました。このうち上八川では流れ込んだ土砂にトラックが衝突したということです。運転手にけがはありません。
土佐町・いの町・大川村には一時、土砂災害警戒情報が発表され、4400人あまりに避難指示が出されていましたが現在は全て解除されています。
また、依然、大雨警報が発表されている地域もあります。
高知市でも、大雨警報(浸水害)と洪水警報が発表されました。(洪水は解除済み)鏡川では水位が上昇。茶色くにごった水が、道路に流れこみました。
交通機関は、空の便が11日から通常通りに。鉄道は、雨の状況を見ながら判断するのでHPをチェックしてほしいということです。
高知地方気象台によりますと県内ではこれまでの雨で地盤が緩んでいるところがあり、少しの雨でも土砂災害が起こるおそれがあるとして引き続き、警戒するよう呼びかけています。