8月5日の「はんこの日」を前に心温まるメッセージなどが彫られた作品が並ぶ「消しゴムはんこ展」が高知市の高知蔦屋書店で開かれています。

1つ1つ手作りの消しゴムはんこ

「いいねを100回押したい」

高知市の高知蔦屋書店で4日から開催されている「消しゴムはんこ展」です。高知市出身で消しゴムはんこ作家の田内梢(たのうち・こずえ)さんが大勢の人たちに消しゴムはんこの魅力を知ってもらおうと企画しました。会場には手作りした200種類以上の作品がずらりと並んでいて、一つ一つの作品には田内さんが心を込めて考えた温かいメッセージが彫られています。

働く人達向けの作品

こちらは働く人たち向けの作品。文字が4ミリほどととても小さく、田内さんのきめ細かな職人技が感じられます。娘のために消しゴムはんこを作っていた田内さんでしたが、その後、消しゴムはんこ作りに夢中に。インタ―ネットでの販売も本格的に始める中で、実際に購入したある先生の言葉がその後の作品作りの礎になったといいます。

ある先生の言葉がその後の作品作りの礎に
消しゴムはんこ作家 田内梢さん

■消しゴムはんこ作家 田内梢さん
「購入者からのメッセージがきっかけで、最初、学校の先生がよくはんこを押すだろうなという思いで作っていましたが、けんしょう炎になるほど仕事を頑張っている先生で、ポンと押すだけで温かいコメントを添えられるというメッセージをもらい、そこから学校の先生をはんこで応援したい気持ちで作品作りを始めました」

高知を代表する皿鉢料理も消しゴムはんこで再現

また、会場には消しゴムはんこで作られた、高知を代表する皿鉢もあります。細かいパーツに分けられたカツオや鳴子など訪れた人たちの目を楽しませてくれます。田内さんはこれまでに3500種類以上の作品を手がけていて、消しゴムはんこに込めた思いが大勢の人たちの心に残り、励みになってほしいと願っています。

■消しゴムはんこ作家 田内梢さん
「押されたはんこを見た子どもたちが喜ぶかどうか、先生たちの伝えたい気持ちが伝わるような言葉を選びたいなと思って考えています。モチベーションアップのお手伝いができたらなと思っています。

「消しゴムはんこ展」は高知市の高知蔦屋書店で5日まで開かれています。