2日夜行われたサッカー天皇杯・4回戦で、J1・川崎フロンターレをホームに迎えた高知ユナイテッドSC。0対1で惜敗しましたが、7000人を超えるファンが健闘を称えました。

天皇杯ではJ1のガンバ大阪と横浜FCを破り勝ち上がってきた高知ユナイテッドSC。4回戦、ホームで迎え撃つのはJ1優勝4回を誇る強豪・川崎フロンターレですが、サポーターは「二度あることは三度ある」を期待し、試合前から盛り上がりました。

(サポーター)
「勝ってほしい」
「2回J1に勝っているので何が起こるか分からないということで勝ってほしい」「1対0で高知が勝利!笑顔で京都に帰ります」

そして運命のキックオフ!

試合は序盤から川崎がボールを支配しユナイテッドゴールに迫ります。

しかしユナイテッドは必死に守りながら少ないながらもチャンスを作ります。

この日、春野陸上競技場に詰めかけたサポーターは7243人!ユナイテッドがボールを持つたびに大きな声援が起こりました。

後半に入り川崎の攻撃の圧力が強まる中、ユナイテッドはカウンターからのチャンス!惜しくも決まりません。

試合が動いたのは後半35分。相手のコーナーキックから1度はGKの上田(が弾きますが、ゴールを許してしまいます。

最後までゴールを目指して走り続けるユナイテッド。しかし…

0対1で敗れ、3戦連続のジャイアントキリングとはなりませんでした。ただ、強豪相手に1歩も引かなかったユナイテッドの選手達にスタンドから温かい拍手が送られました。

試合後、川崎の鬼木達監督は、ユナイテッドの選手たちを称えました。

(鬼木達 監督)
「(高知は)攻撃へのスピード、あと人数の所は非常に迫力がありましたし、止めるべきところで止めないと必ずゴール前にボールがいくなと、非常に素晴らしいチームだった」

(吉本岳史 監督)
「ゴール前なす術なく失点する、ギリギリの所に守っていたというのは想定外でした。もう少し高い位置で守れる部分はあったのかなと思うが、さすがフロンターレさんだった。いろんな方々に協力してもらって早くJ3を目指したいという部分に関しては希望が与えられたゲームを作れたのでは」

サポーターからは強豪チームに果敢に立ち向かった選手たちに勇気づけられたという声も聞かれました。

(サポーター)
「頑張ったと思う。大敗することも予想されたけど、何とか食らいついて頑張ってくれたなと思います」
「初めてサッカーのプロの試合を見たがこんなに高知で人が集まることなかなかないのですごく楽しかったです。(競技場に)入った瞬間から気持ちがおーってなって熱くなって立って応援していました」
「よく頑張っていたし、しっかり走れていたのでJ3、Jリーグ目指して頑張ってください」
「この調子でJFL公式戦も頑張って上がってもらいたい」

次の試合はJFLのリーグ戦。来月2日にアウエィでFCティアモ枚方と、来月10日にホームでヴィアティン三重と対戦します。