高知地方気象台は2日午後11時20分、高知県内に出していた大雨警報を全て解除しました。ただ、これまでの雨で地盤が緩んでいることから、引き続き土砂災害に注意するよう呼びかけています。

台風2号の影響で梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の動きが活発となっています。気象庁は2日午前8時すぎ、ほぼ同じ場所で断続的に雨を降らせる線状降水帯が高知県西部で発生したと発表。日中は高知県内全域に発達した雨雲がかかり続け、1時間雨量は土佐清水市三崎で93ミリ、四万十市中村で70.5ミリなど県内3地点で6月の観測史上最多に。土佐清水市三崎では降り始めからの雨量が400ミリを超えました。

この大雨で黒潮町では土佐くろしお鉄道の普通列車が崩れてきた土砂に乗り上げ脱線したほか、高知県内4つの市と町で、床上1棟、床下10棟の浸水被害も出ました。

高知地方気象台は2日午後11時20分、幡多と室戸に継続して出していた大雨警報を解除しました。ただ、これまでの雨で地盤が緩んでいることから引き続き土砂災害に注意するよう呼びかけています。