高知県内のきょう1日を振り返ります。
あまりの雨に身を屈めて足早にバスに乗り込む高校生たち。午前8時過ぎ。県西部で線状降水帯が発生しました。

雨雲は高知市にも。高知海岸では視界がほとんどない状態に。打ち付ける雨は激しさをまします。

(リポート:尾上七海)
「現在午前9時の芸西村を走行しています。ときおり強い雨が打ち付けており前をなかなか見ることができません。時折、道に端に溜まった雨がタイヤを超えて窓のあたりまできています」

(リポート:尾上七海)
「午前9時30分の安芸市安芸川です。川に水は濁ってたくさんの木のくずが流されていています。水位も上がっておりましてここからさらに危険な状態になることが予想されます」

一時、避難判断水位を超えた安芸川では濁流となった川にパトロールの警察官が張り付き、水位を見守っていました。

(リポート:尾上七海)
「午前11時半の安田町県道12号です。至る所で山からの水や木などが道を塞いでいます。この先の道路では斜面が崩れたという情報も入っています」

この大雨で冠水の被害も相次ぎました。安田町では、住宅地に水があふれ、道路にも流れ出していました。



Q.家に大きな被害はないですか?
「ない!」
車が水没してしまったところも。午前10時ごろの大月町の「黒潮生物研究所」です。大雨の影響で、駐車場のそばを流れる川から水が溢れてきたということです。

(黒潮生物研究所 吉岡武瑠 研究員補佐)
「朝起きた段階でタイヤが水に浸かっていて動かせない状況だった。もう手遅れだから諦めていて、そのまま2時間くらい経って10時ごろになったらさらに水が増してボンネットまで水に浸かっちゃった。さっき1回確認したんですけど、運転席の中も水浸しで、水が溜まっている状況…」
四万十市古津賀では大雨の影響で土砂崩れが発生。土砂が道を封鎖し、民家に流れ込む被害がでました。

北川村平鍋の国道493号でも道路の脇の岩が崩れ落ち通行止めとなりました。

午後にかけ雨雲は東部へ移動します。

室戸市佐喜浜の国道55号では冠水して立往生する車も。

梅雨入り間もなくやってきた大雨は県内に爪痕を残しました。