高知県本山町の棚田をキャンバスに色違いの稲で絵をえがく「田んぼアート」が今年も実施されます。28日は地区内外から人が集まり、田植えが行われました。

土佐天空の郷として知られる本山町吉延地区では美しい棚田の景色を観光客に楽しんでもらおうと毎年田んぼアートを実施しています。今年のデザインは地元のみんなで話し合って干支のうさぎとフクロウに決めました。なぜフクロウなのかといいますと…

(吉延営農組合 田岡清さん)
「今年なんかは特に肥料、農薬、農業資材、機械等が高騰している中で大変な苦労がこれからあると思うんですが、少しでも苦労がないように福ロウということにかけて描いています」

稲で表現できる色は紫・赤・白・黄・あかね色の5色。あらかじめビニールテープで絵のふちどりがされたところに苗を植えていきます。それにしても地区のみんなでやる作業はワイワイと楽しそうです。

(吉延営農組合 田岡清さん)
「吉延営農組合の一大イベントやきねぇ。小学生、中学生、高校生老若男女が集って作業するんで地区内外から人がこうやって集まって作業してくれるってことは棚田の”将来へつなぐ”という意味からも意義があるんじゃないかと」

最近はSNSなどで田んぼアートを知った県外観光客も見物にやってくるようになりました。あと10日もすれば稲の色が濃くなってきて絵が浮かび上がってくるということで、見頃は7月中旬になりそうです。