観光需要の回復の兆しは、高知県外からの観光客数からも見て取れます。県が公表した去年1年間の県外観光客はおととしより4割増加していたことが分かりました。

高知県によりますと、去年1年間で県外から来た観光客の総数は370万7314人で、おととしと比べておよそ4割増えていて、コロナ前の8割以上に回復しているということです。増加の要因として県は、「コロナの警戒感が和らいだことに加え、全国旅行支援や県独自の観光キャンペーンで観光需要が高まったのではないか」ととらえています。

観光客1人あたりの消費額は2万6076円。旅行支援の割引クーポンの利用などから、『宿泊費』『飲食費』が前の年より減少していますが、『交通費』は、原油高が影響し、消費額が増加しています。

県観光振興部の山脇深(やまわきふかし)部長は、「観光需要の激減から、ようやく回復の兆しが見えた1年だった。今年は観光博覧会を中心に全力で取り組み、県内観光需要の回復を確かなものにしていきたい」とコメントしています。