高知県宿毛市片島と沖の島、鵜来島を結ぶ市営の定期船に新たな船が配備されました。バリアフリーを導入し、揺れを抑制する装置を備えているためより快適な乗り心地が期待できます。

宿毛市は、片島と離島の、沖の島町・母島、弘瀬、鵜来島を結んで一日、2便の定期船を運行しています。2003年から使われてきた船「すくも」は20年が経過。安全性の確保と老朽化への対応として市は新たな船を造り、このほど配備されました。

船の名前は「おきのしま」。車イスの利用者も乗り降りしやすいよう昇降機を備えています。また、船底には揺れを抑制するフィンが付いていて安定した走行ができます。12日に関係者らが桟橋に集まり、就航式が行われました。

(宿毛市 中平富宏 市長)
「島民にとってはどうしても必要な船ですので島民の移動を支える船になると思います。また、宿毛市の観光にも活用していきたい船です」

新しくなった定期船「おきのしま」は12日の午後の便から運航を始めました。これまで使っていた船「すくも」は中古船として販売する予定だということです。