空港で搭乗前に預けた荷物が、到着したときに流れてくる、ターンテーブルという機械。高知龍馬空港で流れていたのは、まさかの“カツオ”でした。一体なぜ。

報道陣のカメラが狙っているのは、手荷物受取所のターンテーブル。流れてきたのは…トロ箱に入った初ガツオと…

大皿に乗った、なんともおいしそうな藁焼きタタキです。

回転寿司でもないのにまさかのカツオ。もちろん本物ではなく、細部にまでこだわり抜いて作られたオブジェで、10日から、ターンテーブルを流れています。

一体なぜ、ターンテーブルにカツオが?

「高知を訪れる人たちを、カツオで出迎えたい、カツオ文化を知ってもらいたい」という思いから、カツオの町、中土佐町が空港に声をかけたところ、即快諾!10日、オブジェの受け渡し式が行われました。

監修したのは、田中鮮魚店の田中隆博さんです。

▼田中鮮魚店 田中隆博さん
「何回もやり直してもらって、完璧に仕上がりました。久礼のカツオのタタキは新鮮な刺し身を食べる文化が中心なんで、タタキも火の入れ方が豪快にあぶって、しかし、刺し身を9割方きれいに残す。赤い色と焦げ目のコントラストをすごく大事にするところで、その見た目にこだわりました。タタキが出迎えてくれた時に、驚きの顔や喜びの顔が、特に子どもたちからパァッと出たらもう大成功だね」

空港には、中土佐町の池田洋光町長の姿も。

▼中土佐町 池田洋光 町長
「すばらしいものができたと思います。リアルなカツオ、本物のカツオと言ってもわからないのでは」

ーーディレクター「後ろでもうカツオが流れていると思いますけど…」

▼池田町長
「『これスゴイ』『あれ、何?』ということをぜひみなさんに…たぶんみなさん反応するんじゃないですかね、見てみたいですね」

インタビューを切り上げ、オブジェの反応を見に行く池田町長。果たして、カツオを目にした人は…

▼池田町長
「見入ってる!見入ってる!やっぱりああいうのを見るとね『よし!』と思いますね」

▼池田町長
「写メ撮ってますよ!あの見てる人に話(感想を)聞いてみたいですねぇ」

ーーディレクター「町長、早くも作戦成功ということで…」

▼池田町長
「成功ですよ!ちょっと聞いてみたい…」

スタスタスタ。出てきた観光客に近づいていく池田町長。ためらうことなく、声をかけます。

▼池田町長
「失礼します!カツオ見たでしょう?どうでした?」

▼到着した人
「かわいかったです、びっくりしました」

▼池田町長
「“カツオの町”の町長の池田と言います。ぜひせっかく来られたんで、おいしいカツオ食べていってください。ありがとうございました」

ーーディレクター「すごく反応よかったですね」

▼池田町長
「反応よかったですねぇ、うれしいです」

空港のターンテーブルという、誰しもが「初」の出会いの「初ガツオ」!観光客の反応も上々で新たなシンボルになりそうです。

カツオだけではありません。空港2階では、海・山・川の魅力が詰まった中土佐町のおいしいものが大集合。

強烈なインパクトを残した「4番バッター」カツオと様々な特産品で、訪れる人々の心にヒットしたい、中土佐町です。