来週、県立高校の卒業式が予定されています。政府は「マスクを外すことを基本とする」と通知していますが、各学校はどう対応するのか、調べてみました。
卒業式でのマスクについて、国が学校現場に通知したのがこちら、
・児童、生徒、教職員はマスクを着用しないことを基本とする
・校歌などを歌うときは着用する
という内容です。これを受け県教育委員会も各学校に対して、この方針に沿った内容の通知を出しました。

高知県内では、来月1日、県立高校の卒業式が予定されています。そこで、各学校がどのように対応するのか、県内35の県立高校に話を聞いてみました。

「生徒自身の意思を尊重する」ことを前提として、政府・県教委の方針に沿った対応をとるとしたのが、35校中、29校。残りの5校は独自の対応をとるということです。※検討中が1校
具体的には、これまで通り、常にマスクを着用するよう指導する。入退場時のみマスクを外すなどがありました。特に、生徒数が多く、卒業生・保護者を含めると1000人以上が集まる規模の学校では、マスクを外すことに慎重になっていました。

卒業生が10人以下というところから300人近くいる学校もあるということで対応が分かれるのは当然とも言えるかもれません。
教職員の声です。
「国の方針は突然だった。大学入試があるので、クラスターへの心配はある」
「今の3年生は、中学校の卒業式からマスクだった最後くらいは顔の見える形でというのもひとつではないか」
「入学早々緊急事態宣言で休校になったり大きな影響を受けた世代気持ちよく卒業してほしい」
コロナ禍で学校行事や部活動の大会中止などたくさんの影響を受けてきたのが今の子どもたち。感染の波が来るたび、感染症自体に、そして政策にも振り回されてきた、3年間でした。卒業式でのマスクについては、もちろん学校の対応だけでなく、子どもたち自身の意思も尊重されるべきですが、みんなが納得の行く形で、新たな一歩を踏み出す、送り出す、そんな卒業式になればと思います。