「車いすの防災士」として活動する男性が高知市で講演を行い、支援が必要な人たちが災害時に求めることなどを語りました。
「車いすの防災士」として活動する高知市の桑名秀輔さん。2日、高知南ロータリークラブの会に招かれ、講演しました。桑名さんは中学生1年生の時に交通事故にあい、車いすの生活を送っています。2017年に防災士の資格を取得し、現在は支援が必要な人の立場から防災や避難生活について発信する活動をしています。パソコンの自動音声機能を使って講演した桑名さんは、車いすの人が避難所生活を送るためにはさまざまな場所に背もたれや手すりが必要だと話した上で、「災害時、自分たちを助けるために誰かが亡くなるようなことはあってほしくない」と訴えました。
(高知南ロータリークラブ 久保英明 会長)
「我々健常者にとっても参考になる非常にパワフルな話だったし、今後も我々全員の方向性としてハンディの有無にかかわらず、全員で世の中をよくする方向でいくべきだと伝わったと思う」
参加者たちは、命を守るための備えについて、改めて考える機会になったようです。