事件を知らせる電話…求められた“身元確認”
父・忠さんに連絡が入ったのは、30分から1時間ほどたってからでした。
▼北口忠さん
「普段あまり連絡をとらない親族から『家で事件が起こったみたいだからすぐに帰りなさい』と電話がありました。その時、どんな事件か尋ねましたが『よく分からないので、とにかく帰って』と言われました」
忠さんは、電車と、忠さんの妹が運転する車を乗り継いで、病院へ向かいました。その道中、搬送されたという聡美さんの状況について、電話を受けます。
「妹の知り合いが、娘が搬送された病院の方と知り合いで、妹に電話がありました。代わると『お父さんですか』と聞かれ『はい』とだけ返すと『娘さんが今、うちの病院に搬送されましたので身元確認をお願いできますか』と言われました」
「普通、救急車で運ばれるなら、緊急な処置のために 『同意をお願いします』などと言われると思いますが、『身元確認』と言われ、あまりいい思いをせずに病院へ向かいました」
忠さんは、この後のことを覚えていません。次に覚えているのは、目の前に横たわった、聡美さんの姿でした。













