レスリングの全日本選手権が18日~21日、東京で開かれました。高知県勢は、清岡もえ選手と、兄・幸大郎選手がきょうだい揃って優勝し、徳原姫花選手が、絶対王者・藤波朱理選手を脅かすパワーを見せつけ2位に入りました。

女子53キロ級に出場した、高知市出身の清岡もえ選手(育英大学)は、準決勝で東京オリンピック金メダリストの志土地真優選手を5-2で破り、決勝に進みます。
決勝の相手は、第2シードの今井佑海選手。清岡もえ選手は、開始1分で相手の右足を捉え、2点を先制します。その後も鋭いタックルからポイントを奪うなど、終始、試合の主導権を握り、4-0で快勝。6月の世界選手権をかけた戦いで準優勝に終わった悔しさをバネに、この階級で大会2連覇を果たしました。
◆清岡もえ 選手
「悩む時期もたくさんあったんですけど、1つ1つ自分の課題を克服しながらやってきた成果が結果に繋がったことは良かったと思います。これを自信にして、来年からが本当の勝負だと思っているので、さらにレベルアップできるよう、また頑張って練習していきたいと思います」

そして、男子65キロ級に出場したパリオリンピック金メダリストの兄・清岡幸大郎選手(カクシングループ)は、決勝で世界選手権61キロ級代表の須田宝選手と対戦しました。清岡幸大郎選手は、序盤から前に出てプレッシャーをかけ続け、鋭いタックルからポイントを奪います。
そして第2ピリオドも果敢に攻め続ける清岡幸大郎選手は、再びタックルからポイントを奪い5-0とリードを広げます。終了間際に2ポイントを奪われたものの、2年ぶり2度目の優勝を果たし、大会最優秀選手にも選ばれました。
◆清岡幸大郎 選手
「今大会、無事に“きょうだい優勝”、2大会ぶりにもう1回優勝できて、すごくうれしいです。『やっとオリンピックのパフォーマンスまで戻れたのかな』くらいの感覚なので、まだまだ伸びしろはたくさんあると思います。自分の大会を見てもらいたいというのが今は大きな目標なので、次の明治杯(来年6月)に向けて更なるレベルアップを図っていきたいと思います」

そして、高知東高校出身で女子57キロ級の徳原姫花選手(自衛隊体育学校)は、決勝でパリ五輪金メダリストの藤波朱理選手(日本体育大学)と対戦しました。
徳原選手は、藤波選手の高速タックルを切り返し、あと少しでフォールというところまで追い詰めます。
その後、藤波選手に逆転され、惜しくも敗れたものの、徳原選手は149連勝中の絶対王者に肉薄するパワーを見せつけました。










