
指揮を取ることが決まってからの半年間、この日に向けて週に2回、団員全員で息を合わせられるよう練習してきました。
学生時代寮の先輩に無理やり引っ張られたという合唱の世界。

気が付けば70年、歌と共にあった人生。周りのみんなに支えられてきたおかげで続けて来られたと元吉さんはいいます。曲が終わるとこれまでの元吉さんの活動を労って会場全体から温かい拍手が送られました。
(元吉寛さん)
「立っているのがやっとの体になっているのが気が付かなかったのでね、今年はほんとに疲れました。やっぱりほっとしたのが一番ですね。素人が皆に支えられているとはいえ、これでいいのかなと思いながらやってきた所もあるのでね」
「時々はきます。そうせんとね、やっぱりボケちゃうからね。人間、人と人との対話が一番大事だからね。むぎにはそれがあるのでね」

結成から今年で50年。半世紀の間、中村のまちに歌声を響かせてきた「合唱団むぎ」。合唱団の名前は植物の「麦」に由来しています。
地中深くまで根を張り、踏まれ、傷ついたとしても、さらにそこから新しい芽を伸ばす。
その生命力と力強さに合唱団の姿を重ねました。

これからも「合唱団むぎ」は育ち続けます。歌う喜びを分かち合いながら。歌の翼を広げながら。













