高知のみならず日本の野球界でも存在感がある歴史ある球場ですが、老朽化が課題となっています。

現在の球場の建物は1951年に建てられていて、2000年に一度全面改修されましたが、そこから25年が経過して老朽化が進んでいます。このため、5日に提出された要望書では、「ナイター照明のLED化」や「空調設備の増設」などが求められました。

【要望書の内容】
▼スコアボードの全面改修
▼現在よりも高い防球ネットの設置
▼観客席の一部に屋根を設置
▼冷蔵庫などの冷暖房設備の整備

(プロ野球の公式戦・キャンプ誘致のため、今年度に入って、球場内のトイレが全て洋式化され、選手控室に空調設備が設置されるなどの改修が行われた)

また、要望書の中では、「企業版ふるさと納税」や「クラウドファンディング」の活用など、資金の調達方法も提案されています。

中でも特に求めているのが「バリアフリー化」です。球団オーナーを務める竹内幸治さん自身が車いすユーザーだということもあり、この点には、竹内オーナーの強い思い入れがあります。

◆高知ファイティングドッグス 竹内幸治 球団オーナー
「『障害がある方がいた時に、この球場では野球を見られない』という状態なので、『これは、いかんよ』ということで、一番に、そこを直してほしいと思います」

要望を受けた高知市は「老朽化は把握していて、予算面などからなかなか取り組めないでいるが、今回の要望を踏まえてクラウドファンディングの活用などを前向きに検討し、要望書の提出団体と一緒に改修について考えていきたい」としています。