野球の独立リーグ・四国アイランドリーグplusの、高知ファイティングドッグスのオーナーらが、老朽化が進む高知市野球場の「全面改修」を求める要望書を、高知市に提出しました。
要望書は、高知ファイティングドッグスや高知県スポーツ協会など9つの団体が、5日、高知市に提出しました。
【写真で見る】ダイエーのキャンプ時代にこの球場で実現した、王貞治さん・長嶋茂雄さんの「ON2ショット」など…
日本トーター野球場(高知市野球場)は、高知市中心市街地に近い大原町にある市営球場です(両翼96m、センター121m、収容人数約7000人)。
歴史は古く、「野球王国」と言われた高知の野球界を支え続けてきましたが、市の財政難などから長年にわたってナイター照明が設置されず、この球場に2012年にナイター設備が設置されるまで、高知県は「47都道府県で唯一、ナイター球場が無い」状態でもありました。
プロ野球の試合も行われ、1958年に巨人に入団したミスター・長嶋茂雄さんが、ルーキーイヤーのオープン戦でこの球場でプレーしています。一軍公式戦は、1985年6月2日の阪急vs西武を最後に行われていませんが、その後もオープン戦やウエスタン・リーグ公式戦が開催されています。
また、阪急・オリックス、福岡ダイエーなどがこの球場で春季キャンプを行ったこともあり、ダイエー(現:ソフトバンク)がキャンプを行っていた2002年2月には、前年に巨人の監督を勇退した長嶋茂雄さんが視察に訪れ、監督だった王貞治さんとの“ON共演”が、この球場で実現しています。
現在は四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドックスの本拠地であるほか、高校野球などアマチュアの大会でも活用されています。










