ケブカトラカミキリが関東までやってきた経緯を、藏滿助教は次のように推測します。
◆筑波大学 応用動物昆虫学研究室 藏滿司夢 助教
「苗木にくっついて侵入してきたというのが、現実的だと思います。体がかなり小さいので、九州や四国から関東まで『飛んでくる』というのは『絶対に無い』と言い切っていいと思います」
そうして関東に“侵入”してきた、ケブカトラカミキリ。生息が確認されている千葉県から茨城県への侵入も、「同じように苗木にくっついてきた、もしくは車にくっついてきたかもしれない」と、藏滿助教は話します。
◆筑波大学 応用動物昆虫学研究室 藏滿司夢 助教
「今後は、幼虫がかじった跡などを情報として周知して、『こういう跡が見られると対処に移りましょう』と呼びかけていきたいです。場合によっては、木を切ってしまう必要があるかもしれないですし、殺虫剤を使った対策もできるかもしれないですし、いずれにせよ、まずは被害の実態を知るところからかなと思っています」
すでに生息が確認されている千葉県や長崎県などでは、自治体が注意喚起を行っていますが、今後もさらなる被害拡大の防止に向け、詳細な実態の把握や対策が各地で求められそうです。










