プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスは、25日、定岡智秋監督と井上祐二コーチが、今シーズンの契約期間満了をもって退団すると発表しました。
定岡監督は鹿児島県の出身で、鹿児島実業高校から1972年に南海ホークスに入団し、内野手として活躍しました。プロ野球界では、弟の正二氏(元巨人)、徹久氏(元広島・日本ハム)とともに「定岡3兄弟」と呼ばれ親しまれました。現役引退後は福岡ダイエーホークスで2軍監督などを務め、2008年~2013年には高知ファイティングドッグスの監督に就任すると、2009年にはチームを初の「独立リーグ日本一」に導きました。その後は柳ヶ浦高校(大分)の監督や、高知ファイティングドッグスのヘッドコーチなどを経て、2024年に高知で2度目の監督に就任。就任時は「定岡氏は今回の監督就任を、指導者としての“集大成”にするつもりだ」とコメントしていて、2024年は前期3位・後期3位、2025年は前期2位・後期3位の成績を収めていました。
また在任中、2024年のドラフト会議では若松尚輝投手(DeNA・4位)、嶋村麟士朗捕手(阪神育成2位)が指名されたほか、2025年シーズン途中にはラファエル・ドリス投手が阪神に入団し、3人の選手をNPBへ送り出していました。
井上コーチは、1963年宮崎県の出身で、都城高校から1980年ドラフト2位で南海ホークスに入団すると、後の福岡ダイエーホークス、広島東洋カープ、千葉ロッテマリーンズで主に先発投手として活躍し、1989年には最優秀救援投手のタイトルを獲得しました。現役引退後は千葉ロッテマリーンズや、社会人野球のJR東日本東北、JFE東日本、社会人クラブのジェイファムでコーチを務め、2025年から高知ファイティングドッグスで投手コーチを務めていました。就任後の2025年は、シーズン途中で阪神に入団したラファエル・ドリス投手ら投手陣をまとめ上げるなど、指導に尽力していました。
◆定岡智秋監督1953年6月17日生まれ(72歳)鹿児島県出身【選手歴】鹿児島実業高-南海ホークス【指導歴】南海ホークス-福岡ダイエーホークス-高知ファイティングドッグス(2008年~2013年:監督)-九州総合スポーツカレッジ-柳ヶ浦高(大分)-高知ファイティングドッグス(2020年~2023年:ヘッドコーチ)
◆井上祐二コーチ1963年3月2日生まれ(62歳)宮崎県出身【選手歴】都城高-南海ホークス-福岡ダイエーホークス-広島東洋カープ-千葉ロッテマリーンズ【指導歴】千葉ロッテマリーンズ-JR東日本東北-JFE東日本-ジェイファム-高知FD(2025年~:投手コーチ)










