21回目を迎えた「4コマまんが大賞」の入賞作品が決定しました。2025年は「AI」や「米」「宇宙」をテーマにした作品が多く集まったということです。

高知からまんが文化を発信しようと2005年から開催されている4コマまんが大賞。漫画家のやなせたかしさんが、同じ中学校の先輩で「あこがれの太陽」と慕った4コマまんがの名手横山隆一さんをたたえて創設しました。手書きの4コマまんがであれば誰でも応募が可能で、2025年は、45の都道府県と、台湾、オーストラリアから1770点が集まりました。

(横山隆一記念まんが館 池畠正敏 館長)
「今年はAIとかお米、宇宙に関するテーマの作品が多かった。マンガ自体の絵の丁寧さ、ストーリー性を見ていただきたい」

賞金50万円のフクちゃん大賞は大阪府・中川桂さんの「ええアイデア」。

4コマ漫画のアイデアをAIに頼んだら…そんな自分の姿が提案されたというオチで、アイデアを簡単に得られる時代の創作の危うさと虚しさを描いています。ジュニア部門のフクちゃん大賞に選ばれたのは愛媛県の小学5年生でペンネーム・大本しきさんの「ぼくのお母さん」。スクリーントーンやコマ運び、無駄のないセリフが評価されました。

表彰式は11月29日に行われ、入賞作品と一次通過作品は12月27日まで横山隆一記念まんが館に展示されるということです。