県民体育館の再整備についての今年度3回目の検討会議が開かれました。規模拡大のために隣接するグラウンドをなくすのか残すのか。県と高知市教育委員会との間で議論が続いています。

高知県は2029年度の県民体育館の再整備に向けて、プロスポーツやコンサートを開催できる観客5000人規模のアリーナの設置を計画しています。このほか武道館やプール駐車場の確保のため隣接する高知市青年センター=アスパルこうちのグラウンドをなくし規模を拡大する方針です。高知市教育委員会は「アスパルこうちは子どもが使用する施設である」としグラウンドを半面残すことなど「教育的な配慮」を求めていますが、県は代替施設の設置を提案するなどグラウンドの全面使用を前提として検討を進めたい考えです。

(県観光振興スポーツ部 前田義朗 振興監)
「教育的な配慮には可能な限り配慮するとともにアリーナを設置することのスポーツ・文化・観光・経済への効果を土地の所有者である高知市に説明し全面を使うことも含めた総合的な判断をお願いしたい」

検討委員からは、「教育か経済かの二者択一ではなく将来施設を使う若い世代を巻き込んだ議論をするべき」といった意見も出されていました。