高知県高知市で農業用肥料の販売業を営む渡辺機材が、高知地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかりました。負債額は調査中だということです。

民間の信用調査会社・帝国データバンク高知支店によりますと、渡辺機材は1966年(昭和41年)6月創業、1977年(昭和52年)11月に設立され創業当初は養鰻関連の機械器具製造を手がけていましたが、業績不振により施設園芸装置の製作・工事へ事業を転換。1998年ごろからは肥料や培地の販売にも取り組んでいました。

主にミョウガの生産農家をエンドユーザーとし、大口案件を手がけた2006年9月期には年間約3億5000万円の売上高を計上していました。しかしその後、受注に伸び悩みがみられたほか、採算面は低調で、苦しい資金運営を余儀なくされていました。このため、代表一族からの資金導入により業況を維持してきましたが、先行きの見通しが立たず、破産手続き開始が決定したということです。負債額は現在、調査中としています。