高知県内のカーディーラーなどが、1日から期間限定で過去に製造された車=旧車のレンタルを始めました。基本料金は8時間3万円と一般的なレンタカーよりは割高となっていますが、旧車でしか味わえないロマンや体験がありました。

角ばったボディーに、格納されたヘッドライト。
自動車販売店のネッツトヨタ南国と旧車のレンタルなどを行うKINTOが1日から貸し出しを始めた「トヨタ・セリカXX」です。

セリカXXはバブル景気の少し前、1980年代に販売されていた車ですが、今でも幅広い世代から人気を集める一台。すでに北海道など高知県内外から10件ほど予約が入っているということです。

この車両は1985年(昭和60年)に製造された車ですが、40年の時の経過を感じさせないほどボディーはピカピカ。それもそのはず、当時のステッカーなど細部までこだわり、本来の状態にレストア(修復・復元)されているほか、レンタル用にスマホホルダー、ETCなどといった現代のカーグッズも装備されています。

◆野中麟太郎記者
「運転しにくいのかなと思っていたんですけど意外と新車のような感覚ですね」
運転した記者が最も驚いたのはハンドルの軽さ。古い車といえば「ハンドルが重たく、操作が疲れる」というイメージでしたが、「セリカXX」のハンドルは軽快そのもの。乗ってきた社用車と何ら変わらないフィーリングでした。

◆ネッツトヨタ南国 中古車本部 嶋崎賢課長
「昔のまんがにも登場した車ですので、その時に読んだことを思い出しながら私もドライブしたので、そういった楽しみ方もあると思います。今の車は本当に素晴らしい性能が揃っているんですけど、古い車は古い車なりのその当時の良さを感じられる色んな魅力があると思っています」

上の世代にとっては子供の頃憧れた懐かしい一台、若い世代にとっては今までにない新感覚の一台。旧車は世代を超えてドライバーを楽しませる令和のクルマ文化となっていました。「セリカXX」のレンタルは11月16日までで、KINTOの専用ページで受け付けています。基本料金は8時間3万円です。往年の名車ファンにとっては「垂涎の的」となりそうです。