きょうから10月です。2024年に続き、2025年も“値上げ”の10月スタートとなりました。主にどんなものが値上げとなったのか、こちらをご覧ください。

(遠藤弥宙 アナウンサー)
帝国データバンクによりますと、10月の飲食料品の値上げは、3024品目となりました。分野別ではアルコール飲料を中心とした「酒類・飲料」が最も多く、2262品目。ついで「加工食品」がパックご飯など340品目で2番目、「調味料」が焼き肉のたれなど246品目で3番目に多くなっています。
最も多かった「酒類・飲料」ですが、このうちペットボトル飲料は180円から200円となります。

高知県内の自動販売機を管理・運営するサンガリア商事によりますと、値上げの影響を受け、県内に設置するおよそ1100台の全ての自動販売機で、価格の改定もしくは商品ラインナップの変更を行うということです。中には一部、200円のペットボトル飲料を売る自販機もあるほか、およそ1000台の自販機で、ボトル缶コーヒーの値上げを予定しています。

長期化する飲食料品の値上げですが、2025年の値上げ品目数は12月までの公表分で、累計2万381品目となりました。要因として帝国データバンクは、原材料の価格高騰に加え、生産コストや労務費、物流費の上昇などが複合的に重なったことを指摘。今後の見通しですが、11月の値上げ品目数は100品目未満にとどまり、飲食料品の値上げラッシュは年末にかけて小休止を迎える見込みです。

電気・ガス料金は国による負担軽減措置が終了する影響などで、10月の使用分から値上がりします。四国電力によりますと、一般家庭のひと月当たりの電気代は前の月から533円増え、8311円となる予定です。四国ガスは一般家庭で14円の値上がりを想定しています。

医療費についてです。75歳以上で医療費の自己負担が2割の人について、病院を受診した際の窓口負担を軽くする措置が9月30日で終了しました。3年前から1か月の負担増加額を3000円までに抑える措置がありましたが、1日から完全に2割の負担となり、年間で9000円程度増えるということです。

(藤﨑美希 アナウンサー)
医療費が増えるとなると、受診控えする人が増えてくるのではないかという懸念がありますけれど、必要な所にお金を使って節約できることはして、うまく値上げとつきあっていきたいですよね。ここまで1日からの値上げについてお伝えしました。