市町村長などを対象にした南海トラフ地震対策の講演会が開かれ、専門家が「自分たちの地域は自分たちで守る必要がある」と訴えかけました。
この講演会は、高知県内の各市町村長に災害発生時のリーダーシップを発揮してもらおうと2008年から県が開催しています。2025年は「南海トラフ地震と防災庁」と題し、名古屋大学の福和伸夫(ふくわ・のぶお)名誉教授が登壇。2025年3月に国が新たに公表した南海トラフ地震の新たな被害想定にふれ、「被害に対して人的資源などのリソースが全く足りない」「自分たちの地域は自分たちで守っていく必要がある」と述べました。
(土佐清水市 程岡庸 市長)
「(これまで)いろいろ考えてはいたんですけど、きょうの話を聞いてさらにちょっと詰めていかんと駄目だなという風に思いました」
(名古屋大学 福和伸夫 名誉教授)
「被害のボリュームとみんなで助けてあげる支援のボリュームこれがバランスがとれないと社会は破綻します。できれば行政の方々は自分たちが(支援を)どこまで出来るかという限界を示していただきたい」