「メジカの新子」の季節がやってきました。高知県中土佐町の久礼大正町市場では9日から販売が始まり、大勢の人が訪れました。

(岡本采子アナウンサー)
「中土佐町の久礼大正町市場です。今しか食べられないあの魚を求めてこの行列です」

中土佐町の夏の名物「メジカの新子」。マルソウダガツオの稚魚のことで、この時期しか出回らないため「幻の魚」とも言われています。2025年は9日から漁と販売が始まりました。13日は午前8時から販売が始まると、「新子」を求めて県内外から大勢の人が訪れていました。

(大阪から)
「大阪!遊びにきた」
「YouTubeとかで見たことはあって、食べたことはなくて、一回食べてみたいね」

(千葉から)
「新子の時期なのでこれを食べにきました。朝早くからすごい並んでいてびっくりしました」

久礼大正町市場にはこの時期だけ新子を販売する「メジカ横丁」があります。新子は「朝とれたものは昼までに食べろ」と言われるほど鮮度が落ちやすい魚です。このためメジカ横丁では注文が入ってからさばいていきます。

この新子に欠かせない相棒がこちら!ブシュカンです。

「これをたっぷりかけて食べてください」

(岡本采子リポート)
「とれたて、さばきたてのメジカの新子です。いただきます…すごいです、弾力が。噛めば噛むほど新子うまみが広がります」

訪れた人たちもお目当ての新子に舌鼓を打っていました。

(京都から)
「めっちゃ美味しかったです。ぷりぷりもちもち」

(高知市から)
「30分くらい並びました。ブシュカンとの相性がよかったです」

(なかとさ観光協会 村瀬万咲さん)
「中土佐町では皮をはいで身だけを楽しんでもらう、皮が残らずに魚だけのうまみを楽しめるのが魅力なのでぜひそこを味わってもらいたいと思います」

メジカの水揚げは今のところ順調で、2025年は10月ごろまで楽しめそうだということです。