参院選“敗北”の責任をめぐって、自民党高知県連の一部の役員が、党本部に対し「石破総裁の早期退陣の申し入れ」を決定しました。一方、防衛大臣で高知県連会長を務める中谷元氏は、「正式な高知県連の文書ではない」としています。

自民党高知県連、尾﨑正直副会長(衆議院議員)、梶原大介副会長(参議院議員)。

自民党高知県連の尾﨑正直副会長(衆議院議員)や、梶原大介副会長(参議院議員)ら6人の役員は、21日、緊急で役員会を開きました。会では、「続投」の意向を示した石破茂総裁について、「参院選敗北の責任を取り、選挙で示された国民の民意に沿って、早期に退陣すべき」として党本部に申し入れることを決定し、高知県内の報道機関に文書で発表しました。

これに対し、公務の都合で役員会を欠席していた、防衛大臣の中谷元・高知県連会長は、22日の会見で「全く報告もなく、高知県連としての手続き、会長への報告・了承もないままに行われたもの。正式な要求でなく、正式な高知県連の文書でもない」と述べました。

自民党高知県連、中谷元会長(防衛大臣)

そのうえで、自身については「今後も、内閣の一員として石破内閣を支えていく立場。高知県連の一部役員の意見とは異(こと)にする」という考えを示しました。

自民党高知県連は、党本部への申し入れの時期について、「まだ決まっていない」としています。