広島で被爆したピアノの演奏会が、高知市の小学校で開かれました。児童たちは、ピアノに込められた平和への願いをしっかりと感じ取っていました。

80年前の8月6日、原爆の爆心地からおよそ3キロ離れた場所で被爆したピアノです。演奏会は、被爆ピアノの音色を大勢の人に聞いてもらい、平和について考えるきっかけにしてもらおうと、広島県出身の調律師矢川光則(やがわ・みつのり)さんが2001年から全国で開いています。矢川さんが被爆ピアノを託されたとき、中から原爆の爆風で割れたと思われるガラスの破片が30個も出てきたということです。児童たちは平和への願いが込められた音色を真剣に聞いていました。

(児童)
「平和は当たり前じゃないから、平和な日々に感謝してって言っているようでした」
「今、戦争中の国も、早く平和になってほしいと思いました」

被爆ピアノの演奏は、5日に県立美術館ホールでも行われます。