土佐和紙に描いた日本画の展示即売会が、2日、高知県高知市で始まりました。会場では、作家たちの美しい絵と、様々な技法を楽しむことができます。
2日、高知市の高知大丸で始まった「〈晴々会〉日本画新作展2025」。18回目を迎えたこの展示即売会では、今回も、日本画の作家30人が描いた新作が揃っています。どの作品も、高知県産の楮(こうぞ)で作られた「土佐和紙」に描かれています。
高知県産の「土佐和紙」は劣化しづらく、“1000年もつ紙”とも言われるほど、品質が高いということです。

会場にはおよそ60点の作品が展示されていて、こちらは去年、文化功労者に選ばれた作家が描いた作品です。バラの花びらの部分は絵具を何層にも塗り重ねて描かれていて、花びらの“やわらかさ”や、やさしい雰囲気が伝わってきます。
このほか、四国の風景を描いたものや、和紙の表と裏、両面から描く技法で作られたものもあります。
◆丸栄堂 美術商 出倉久司さん
「それぞれの作家の個性があって、そこも含めて自分の気に入ったもの・お好きな作品を見つけるのも、楽しみの1つかと思います」
展示即売会は7月8日まで、高知大丸本館5階/特設会場で開かれていて、4階では、子どもたちが土佐和紙に描いた作品も展示されています。