「幻の花」とも言われる、食虫植物「ムジナモ」の花が、高知県立牧野植物園で咲きました。
「ムジナモ」は、絶滅危惧種に指定されている食虫植物で、ドラマ「らんまん」(NHK)の主人公のモデルとなった牧野富太郎博士(高知県佐川町出身)が発見した植物です。
その花は夏に1度だけ、それも、正午ごろの2時間ほどしか咲かないため、めったに見ることができない"幻の花"と言われています。
高知県立牧野植物園によりますと、園内の「ムジナモ」の花が、今年は24日に初めて開花し、26日にも開花が確認されたということです。

26日の取材では、午前11時30分ごろに開花した可憐な花が公開されました。大きさが5mmほどの小さな花で、2時間ほど咲いた後すぐにしぼみ、もう1度咲くことはないということです。
牧野植物園の「ムジナモ」は、まだ他に大きなつぼみが2つあり、園によりますと、28日以降に開花するかもしれないということです。
全国的にも自生している数は限られ、存在自体も珍しい「ムジナモ」ですが、さらに珍しいその花が高知であと2つ、見られそうです。