“ミスタープロ野球”としてファンから愛された元巨人の長嶋茂雄(ながしま・しげお)さんが3日朝、肺炎のため亡くなりました。高知県出身で長嶋さんと一緒にプレーしていた元プロ野球選手が思い出を語りました。

高知県土佐市宇佐町に住む元プロ野球選手の濵村孝(はまむらたかし)さん。西鉄ライオンズで5年間プレーした後、1971年から72年まで巨人に在籍。長嶋さんと一緒にプレーしていました。

Q.長嶋さんと一緒にプレイした思い出のグローブ?

(濵村孝さん)
「そうです。(ボール回しで長嶋さんは)ショートとサードで何回も投げ合う試合中に。(Q.浜村さんがショートで?)長嶋さんがサードで何回もそれをひと回しでピッチャーに返すんですけど、それを他の野手が見て僕が怒られるんですよ。『お前たいがいで1,2回でやめんか』と。『お前わしとランニングしよう』といっつも誘ってくれたからね。どういうわけか知らんけど誘ってくれましたね」

Q.その時は嬉しかったですか?
「そりゃうれしいですよ、長嶋さんと一緒に練習できるなんて夢にも思っていないじゃないですか」

「まさかね、もっと長生きしてもらいたかったな。長嶋さんがテレビに出てみるのが僕らはいまだに好きだった」

長嶋さんは巨人の監督を退いたあと、プロ野球のキャンプ視察のため、高知を訪れていました。訪れたファンにもみくちゃにされることもありました。

「ながしまー!」
「サービスしすぎだよなぁ(笑)」

(長嶋茂雄さん・2002年)
「(阪神の)低迷の時期はもう冗談じゃない。『欲出していこうじゃないか』『優勝を狙おうじゃないか』という雰囲気は個々の選手は持っていますよ。そういう感じはありましたし、そういう点では今年(2002年)の阪神は非常に期待できるんじゃないかと思っています」

「おめでとうございます」

67歳の誕生日のセレモニーが行われたのです。

(阪神ファン)
「阪神ファンじゃなしにやね、やっぱり野球ファンとして最高だもんね。巨人は嫌いやけど長嶋さんは好きじゃもん」

プロ野球の一時代を築いた長嶋さん。高知にも確かな思い出を残してくれました。