高知県仁淀川町で200年以上続く秋葉祭りの「練り」が11日、行われました。今年も県内外から大勢の人が訪れ、祭りは大盛況でした。

仁淀川町別枝(べっし)地区で行われる秋葉まつり。土佐の三大祭りの一つとも言われ、200年以上の歴史があります。11日は祭りのメイン「練り」が行われ、霧の窪、本村、沢渡の3組・約200人が秋葉神社までの約3キロの道のりを練り歩きました。

祭りでは子どもたちによる真剣を使った太刀踊りや軽快なお囃子のほか、およそ7メートルもある毛槍を投げ合う祭の“華”鳥毛ひねりも披露され、訪れた人たちは歓声を上げたりカメラのシャッターを切ったりしながら迫力のある技に見入っていました。

◆高知市から
「鳥毛ひねりが2人で頑張って努力しているなと思った一番。二度目なんですけど見に来るのは、また見たいです。見るのがすごく楽しみです」
◆愛媛から
「前から知ってて1回来てみたいなとは思っていたんです。やっぱり自然豊かなところで昔ながらの伝統的なお祭りというのがいいかなと思います」
本村組の鳥毛役、下方颯馬(しもかた・そうま)さん、高校3年生です。今年初めて鳥毛役に挑戦した下方さん。最年少鳥毛役とは思えない立派な鳥毛ひねりを披露してくれました。

◆下方颯馬さん
「(自己採点は)65点です」
Q.父の鳥毛ひねりに勝ちたいといっていたが
「きょうの鳥毛ひねりはまだ(父を)超していないんじゃないかなと思いますし、お父さんにも『まだ百年早い』と言われているので、何とか百年以内には超せるように頑張りたいと思います」

祭りを盛り上げるのは舞だけではありません。ユーモラスな格好や話し方でお守りを授ける油売りも見物客を沸かせます。

練りの行列が秋葉神社に差し掛かると祭りもいよいよフィナーレ。神輿の押し問答が行われた後、神輿が無事奉納され祭りは大盛況のうちに幕を閉じました。
◆秋葉神社祭礼練り保存会 大石邦廣会長代行
「何とかこのようないい天気を頂いたので、もう私としては満足です。3つの奉納組がなかなか続けていくこと自体が難しくなっているのでそれをなんとか克服して同じように未来へつないでいく部分だけですのでその難しさの中でどう頑張っていくかということだと思う」
祭りばやしの音色、子どもたちの舞、そして豪快な鳥毛ひねり。普段静かな山里は1日、熱気に溢れていました。