秋の四国高校野球決勝戦が高知市の春野球場で行われ、明徳義塾(高知)が高松商業(香川)を下し、4年ぶりの優勝を果たしました。今月20日に開幕する明治神宮野球大会では関東大会を制した横浜(神奈川)と対戦します。
決勝戦は明徳義塾(高知1位)と高松商業(香川1位)の一戦。2回ウラ、高松商業は2アウト満塁で1番山田圭介(やまだ・けいすけ)選手がセンター前にタイムリーヒットを放ち、先制します。

追う明徳義塾は、4回表2アウト1塁から5番里山楓馬(さとやま・ふうま)選手と6番池﨑安侍朗(いけざき・あんじろう)投手が連続ヒットを放ち、満塁とすると、7番続木琥太朗(つづき・こたろう)選手がセンター前に逆転の2点タイムリーヒット。さらに8番主将の池田佑二(いけだ・ゆうじ)選手と9番松井萊翔(まつい・らいと)選手にもタイムリーが飛び出し4-1とリードを広げます。

3日の準決勝のあと、「2アウトから点を取る野球が強み」と話していた池田主将の言葉通り、2アウトからの5連打で有利な試合展開に。しかし、3点を追う高松商業は4回ウラに押し出し、5回ウラに7番和泉翔大(いずみ・しょうた)選手のセンター前タイムリーヒットで2点を返し、4-3と1点差に詰め寄ります。

一方、明徳義塾は6回表、2アウト3塁で9番松井選手がきょう2本目のセンター前タイムリーヒットで5対3と2点差に。

その後は明徳義塾のエース池﨑投手がランナーを背負いながらも粘りのピッチングで高松商業の追い上げを許しません。結局、試合は5ー3で明徳義塾が勝利し、4年ぶり12度目となる秋の四国大会優勝を果たしました。

池崎投手は3日の準決勝で131球、4日は155球の2日連続の完投勝利となりました。

優勝した明徳義塾が四国代表として臨む明治神宮大会は11月20日(水)に開幕。明徳義塾は21日(木)の初戦で関東大会を制した横浜(神奈川)と対戦します。

■4年ぶりに四国大会を制した明徳義塾 馬淵史郎監督
◆試合の率直な感想
「勝ててよかった。勝ったぞという感じですよね。苦しい試合でした。見る方にとっては面白い試合だったんじゃないかと思います。明徳らしさも随分出て、これで勝てたというのは、お互いミスもありましたが、その中で勝てたというのは、自信になるんじゃないでしょうかね」
◆勝因は
「やっぱり池﨑が辛抱強く投げたということでしょうね。点は取られましたけどね」
◆明治神宮大会に向けて
「四国代表ですからね。いい加減な試合をしたら他校に失礼ですから。もし、しっかりした野球ができれば、組み合わせも(相手が)横浜高校と決まっているので、何とか初戦頑張って上にいって、四国の皆さんの期待に応えられるように一生懸命頑張りたいと思います」

■明徳義塾 池田佑二主将
◆優勝した感想
「素直にうれしいです。これまでチームをまとめるのが、自分はうまくなくて、まとまりきれていないところがあったんですけど、最後に勝ててホッとしました」
◆明治神宮大会に向けて
「相手も強くなると思うんですけど、自分たちのやる野球は変わらないので一戦一戦やっていきたいと思います」