動画配信アプリの「副業で簡単にお金を稼ぐことができる」などという投稿をきっかけに、高知県の10代の女性が70万円をだまし取られたことが分かりました。

高知県警によりますと、9月23日、高知県安芸郡に住む10代の女性がTikTokを利用していたところ、「副業で簡単にお金を稼ぐことができる」などという内容の投稿が表示されました。

投稿を開くとLINEの「さくらんぼ」というアカウントの登録画面に移行。登録すると「指定する動画をスクリーンショットして報告することで数百円の報酬を受けることができる」と副業の内容が伝えられたということです。

女性が指示に従って動画のスクリーンショットを複数回報告すると、実際に数千円の報酬を受けることができました。女性が作業を繰り返していると「正式に副業を行うには指定する仮想通貨取引所でのアカウント作成やチャットアプリのインストールが必要」と言われました。

女性は、インストールしたチャットアプリを通じて「動画の報告以外に高報酬を受けることができる」「現金を振り込めば30%~40%の報酬が受けられる」などと言われ、指定された口座にあわせて13万円を送金し、そこでも、実際に3万5千円の報酬を受け取りました。

女性はさらに、2回にわたって合計40万円を送金しましたが、「操作ミスがあり修正費が必要」「タイムアウトによる違約金や手数料が必要」などと言われたため30万円を追加で送金し、合わせて70万円をだまし取られたということです。

高知県内で今年起きた架空請求詐欺は15件目で、県警が注意を呼び掛けています。